不倫と法律。不倫は法的にどう扱われる?

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「これってどうなるんだろう…法律に関わってくるのかな?」と不安になったことはありませんか?

まさにこれを読んでいる今そう感じている人も多いかもしれません。

自分の言動に気になることがあるとき、私たちの多くは不安になり、悩み、 後悔をします。

不倫は多くの人が法律に関わる事柄だと認識しているにも関わらず、実情についてはあまり知らないという場合が多いのが現状。

ここではまず不倫という行為について説明をし、その後結婚、不倫と法律の関係そして問題の解決策を探っていきます。

不倫とは

「不倫」とは広く言うならば正式な婚姻関係の外で別の異性と関係を持つことです。つまり、結婚していながら「浮気」をしている状態。

自分に婚姻関係がなければ「浮気」の段階以上にはなりませんが、相手が既婚者の場合、相手は自分と「不倫」をしているということになります。

「浮気」と「不倫」を分かつ基準としては、「浮気」は既婚、未婚に関わらず恋愛関係にある相手以外の異性と関係を持つこと(その基準は人によって様々)なのに対し、「不倫」とは婚姻関係にある相手以外と不貞行為(肉体関係)を持つこととされている点です。

結婚と法律

不倫と法律の関係を説明する上でまず頭に入れておきたいのが、法律上の「結婚」の定義です。法律で定められている「結婚」の定義にそぐわない場合に「不倫」と解釈されますので、先ずその不倫を判断する上で関わってくる「結婚」と法律の関係について見ていきましょう。

結婚に関する法律は民法に記載されています。不倫に関わってくる点は次にあげる2つの箇所でしょう。

民法第七百三十二条「配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない。」

民法第七百三十三条「女は、前婚の解消又は取り消しの日から六箇月を経過した後でなければ、再婚をすることができない。2. 女が前婚の解消又は取り消しの前から懐胎していた場合には、その出産の日から、前項の規定を適用しない。」

婚姻関係を結ぶのは1人のみとされている日本。第七百三十三条は女性にとって不公平、男尊女卑を体現した決まりだなどの賛否両論様々な意見がありますが、元々は出産にまつわる混乱を避けるために、一定の基準として法律が設けられたのですね。

不倫と法律

法律上で「不倫」とは、婚姻関係にある男女(異性)が配偶者以外の異性と自分の自由意思のもとに不貞行為を行う(肉体関係を持つ)こと。 従って法律的な観点からは「不倫=不法行為」と解釈されることになります。

ただ、夫婦関係が現状破綻しているとみなされる場合には上記のような行為を行っても不貞行為とはなりません。夫婦関係の破綻とは、法律上では婚姻関係にあるが別居をしているなど、客観的に見て関係の修復が不可能な状態を指します。

夫婦の仲が悪く家庭内別居状態、などの段階では破綻しているとは判断されませんので、法律に基づき不貞行為(不法行為)と判断されます。

不倫が発覚した場合

不倫が発覚した場合、自分か不倫相手の結婚相手、もしくは双方から慰謝料請求をされるか、裁判手続きを行い強制的に相手から離婚される(或いは離婚に同意してもらえない)、ということが起こります。

不倫における慰謝料とは、基本的に不貞行為(不法行為)によって相手が被った精神損害を償うための金銭を指します。

慰謝料の発生条件は、以下です。

⑴故意または過失で不貞行為を行う(肉体関係を結ぶ)こと

⑵不貞行為によって家庭生活の平和を乱した(相手の精神状態に強い影響を与えた)という違法性

⑶不貞行為と損害(相手が精神的に被る損害

⑷夫婦関係(婚姻関係)が破綻していなかったという事実

協議離婚や調停離婚で離婚を成立させるためには夫婦双方の合意が必要ですが、不倫の場合は不倫した当事者がどれほど離婚に反対し同意しなくとも、不貞行為によって精神的損害を被った相手は家庭裁判所に離婚訴訟(離婚請求)を起こし、強制的に離婚を成立させることができます。

しかし、1度のみ不貞行為があり、不倫をした当事者が深く反省の意を示しているようであれば、行為自体は法律上の不貞行為(不正行為)に値しますが、離婚訴訟(離婚請求)は認められないことがあります。人は時として過ちを犯すものだということが、法律の上でも考慮されているからです。

慰謝料の請求、離婚訴訟(離婚請求)どちらを起こすにしても、不貞行為があったことを証明する証拠の提出が求められます。これは興信所などに依頼するもしくは自分自身で証拠を集めるといった方法で行われています。

さいごに

不倫というものは、被害者側はもちろんですが、その行為を行った当事者にとっても後を引く辛い記憶になってしまいます。

解決策としては、まずお互いに話し合うことで和解(和解した上での離婚も含む)を目指すのが先決。それが難しい場合は弁護士を頼む、或いは家庭裁判所に調停離婚を申し立てるなどして円満に解決できるよう努めることが大切です。

不倫は、人間が悲しくも犯してしまう人生における過ちの一つ。不倫によって引き起こされた精神的損害は、その度合いがあまりに強いとうつ病などの症状となって身体に現れて来る可能性もあります。うつ病は進行すると他の症状も併発し、深刻化してしまうことも。

不倫は人間が犯す間違いの一種と簡単には片付けられないのも事実です。誰にとっても幸福が得られず、ただ悲しい思いを分け合うような状況になる前に、今一度状況を見直し、今この瞬間からできる最善の選択を心がけたいものです。

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