自己評価が低い原因と対処法6つ

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進学、就職試験、目標管理、昇進試験、自己啓発…。生きている中で、「自己評価」を行う場面は多々あります。

高すぎても傲慢だと思われそう、低すぎるとネガティブと思われそうだと、実際に書き出す時には色々と頭を悩ませることも少なくないですよね。

特に、自己評価を行うといつも低くなってしまって悩んでしまう人が大勢います。

客観的に自分を見ることが大切ですが、低い方に偏りがちなのはなぜなのでしょうか。

ここでは、その原因と効果的な対処法を紹介します。

自己評価とは

自己評価とは読んで字のごとく、自分で自分について評価することを言います。

ポイントは「客観的」視点となり、主観的なことを述べるのではなく、自身の立場にとらわれずに自らを見て考えることです。

そしてもう一つは、この評価そのものだけで善し悪しを断定的に決めるのではなく、自身のスキルや思考、価値観、長所や短所などを俯瞰的に見て、自尊心を持つための材料とすることです。

これらはもちろん、どのような場面における自己評価なのかによって具体的なテーマや用途は変わってきます。

自己評価が低い原因

客観的に自分を評価しているはずなのに、見直してみるといつも低評価…。不思議ですよね。

自分を甘やかさずストイックに取り組んでいくことは大切ですし素晴らしいことなのですが、常に自分の評価が低いと、時には滅入ってしまうこともあります。

まずは、評価が低くなってしまう原因について考えていきましょう。

他者との過剰な比較

客観的に評価するためには、他者評価も一つの材料となります。ここで言う他者評価とは、「自身が評価する他者」を指します。

つまり、「周りの人たちと比べて、自分はどうなっているか」という評価方法です。

これがないと主観的な自己評価になってしまうため、必要な要素となっています。しかし、ここで陥りがちなのが、過剰な比較による相対評価です。

他者評価を一つの要素として取り入れる意味は、あくまでも客観的に物事を見るためであり、単純に優劣をつけるためではありません。

例えば、一つの物事に対しての姿勢が「Aさんはこう」というものがあったとします。

これは、姿勢の1パターンとして存在してはいますが、そこに自分が合っていなかったからといって良いとか悪いとかを判断するものではありません。

よって、「だから駄目」「だから凄い」と単純に考えるものではないのです。

ところが日本人は特に、多数派を「正」と評価する傾向にあるため、「人と違う自分はおかしい」と思ってしまいがちです。

これにより、そこにある自分の個性や強みなどを見落としてしまうことがあるのです。

すべての物事において皆が皆同じだとしたら、斬新なアイディアもスキルも生まれません。個性は、とても重要な要素なのです。

謙遜や卑下

「ふつつかものですが…」「つまらないものですが…」といった日本古来の挨拶言葉にあるように、人は得てして謙遜や卑下をする傾向にあります。

また、他者から褒められた際に「いやいや、全然そんなことないです」「自分なんてまだまだ…」といった返しもよく見られますよね。

礼儀を意識し、人と良好なコミュニケーションを取る上でこういったへりくだる姿勢というものは大切ですが、それを自己評価にまで反映してしまう人がいます。

本当は色々な長所や能力があるのに「いやいや、こんなこと大したことないし…」と、無意識も含めて主観的に考えてしまっているのです。

しかし実際は、あくまでも客観的に見ていく自己評価に対して、謙遜や卑下という概念は必要ありません。

理想像の高さ

自分が理想する像が現実とかけ離れて高すぎることは、現時点の自分に対する評価を低くしていまう大きな原因となります。

例えば、プロのスポーツ選手を目指していたとします。

実際は大会でもいつも上位の成績を収めているのに、大成功した偉大な選手は過去に大会で毎回優勝していたとして、そこを理想として自己を評価してしまうと、当然ながら「まだダメだ…」という考え方になってしまうでしょう。

目標を高く持つことはとても素晴らしいことですが、それが高すぎるといつまでも自分に対して良い評価をすることができないばかりか、モチベーションが上がらなくなってしまうこともあるので注意が必要です。

自己評価が低いとどのような問題があるのか

それでは、自己評価が低いとどのような問題が出てきたり、物事に影響が出てくるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

自己嫌悪の誘発

こちらが最も大きな問題であり、様々な事柄に影響が出てくることが多いです。

自己の評価が低い、つまり自分のことを認めていないということは、それだけで自分のことを「嫌い」になってしまう理由となり得ます。

うつ病などのメンタルヘルス不調も、こういった自己嫌悪から始まることが少なくありません。

外的要因により心の病を引き起こす例も多いですが、自分で自分に厳しくする余りに理想と違う状態に対して評価が低くなり、「私はこんなにできない」「私は得意なことが一つもない」と徐々に自己嫌悪に陥ってしまうのです。

向上心を失う

自己評価が低いということは、現時点の自分に対してだけでなく、そのポテンシャルに対しても自ら制限をかけてしまうことに繋がります。

現時点が理想から遠いために一部評価が低かったとしても、「やればできる」という前向きな評価をしているのならば良いでしょう。

しかし、「能力がない」「これが自分の限界」だとポテンシャル自体にも低評価を下してしまうと、伸びしろさえも失くすことになります。

努力次第で本来はできるような事柄であっても、自分に制限をかけてしまうことで、「才能がない」「向いていない」という思い込みを生んでしまうのです。

これにより向上心を失い、できるものもできなくなり、さらに自己評価が低くなるという負のループに陥ってしまうことになります。

自己アピールができなくなる

自己評価は、試験や面接の際にも用いられるものです。よって、自己アピールの材料となる場面も多いわけですが、そもそもの評価が低いと必然的に他者へのアピールもしづらくなってしまいます。

何を話そうにも短所や不得手なことばかりを伝えるような状態となってしまうのです。

これにより、書面を見たり話を聞いた相手に「ネガティブな人だな…」という印象を持たれてしまいます。当然ですが、採用面接でも何でも、後ろ向きな人は好印象を持たれません。

自己評価が低い人が評価を高める方法

問題点を見ていただいたことで、評価を高めていきたいという気持ちがより一層強くなったのではないでしょうか。

誰しも、意図的に評価を低くしたいと考えていることなんていないと思います。でも、ふと気がつくとネガティブなことばかりを並べてしまいがち…。

そこで最後は、「自己評価を高める方法」を紹介していきます。今からお伝えすることを実施していただくことで、徐々に評価が高まっていくはずですよ!

要因を探る

まずは、先述の「自己評価が低い原因」を参考に、どのような要素が要因となって自分の自己評価が低くなっているのかを探ってみましょう。

これを行うことで、この後に紹介する対処法の中でどれが自分にとって効率的なのかを考えるヒントとなります。

また、ここで紹介する内容以外の自分に合ったオリジナルの対処法を見つけられる可能性もあります。

「どうして評価が低くなってしまうのか」といった自己分析をすることは、その突破口を開くために最も大切な根本的対処とも言えるのです。

あるがままの自分を知る

自己評価を行う上での一つ一つの事柄に対して、謙遜や卑下といった概念は一切捨てて「思うがまま」に評価をしていきましょう。

「こんなことを書いたら、変なふうに思われるかも」「調子に乗っていると思われないか」といった気持ちは持たず、素直に実施するということです。

そもそも自己評価は、他者からの評価は加味しません。それは別途行われるものですので、極論、自分の思うがままに評価して良いわけです。

そうすることで本当の、あるがままの自分を知ることができるきっかけとなるでしょう。

絶対評価を意識する

他者を基準に相対評価をしてしまうと、ついつい優劣をつけがちです。

「Aさんはこれだけできているけど、自分はそこまでできていないからダメだ」という考え方になるため、これが自己評価を低くしてしまう原因となります。

一つの物事に対して他者と比較して評価するのではなく、自らを基準として、どこまでやれるのか、どういった方法を取れるのか、充実感はあるのか、実績があるのか、といった分析をしていくことがポイントとなります。

成功と失敗の体験を洗い出す

評価するにあたって明確な材料がなく漠然としていると、「結局のところ、よく分からない」という状態になり、分からない⇒実感がない⇒できない、という思考を生むことがあります。

そのため、その事柄についての具体的な成功例や失敗例を思い出すようにしてみてください。

例えば、「料理」という事柄だったとします。

実例として、ある男性は普段料理をしない人でした。そのため、「料理ができるかどうか」と問われると、そもそも普段はしないため確定的な回答ができず、「分からないけど、普段やらないから、苦手」という評価をしていました。

しかし、成功と失敗の体験を思い出してみたところ、「アルバイトで習得したオムレツは、気まぐれで作った時にいつも皆に絶賛される」ということや「あるスープを作った時は、ろくにレシピも見ていなかったため散々だった」という体験をし、後者の苦い体験をきっかけに「料理は苦手」と思いこみ、それ以降ほとんどやらなくなったという経緯に気づきました。

ここでポイントとなるのは、成功も失敗もあるのに、この男性は失敗体験だけを基に「やらない」「できない」「苦手」という低い自己評価をしていたというところです。

しかし実際は、成功体験にあるように「オムレツは得意」という立派な高評価要素がありました。

人は得てして、失敗という体験は強く印象に残りがちです。そのため、上手くいった時のことは霞んでしまい、苦手意識ばかりを持ってしまうことが多いのです。

大事なのは、成功も失敗もフラットに評価すること。何ができて何ができないのか、どこがいまいちでどこが得意なのかを冷静に分析すること。

これこそが「客観的に自分を見る」ということなのです。

常に二極性の評価を行う

どのような事柄にも、プラスとマイナスの要素があります。ある面から測ったら「できない」ことであっても、別の角度から測ったら「これはできる」といった具合です。先ほど紹介した料理の事例が分かりやすいと思います。

このように、一つ一つの事柄について「できることとできないこと」「得意なことと不得意なこと」という形式で二極的に分析と評価をしていくようにしてみてください。

プラスもマイナスも、成功も失敗も、得意も不得意もすべて、フラットに評価するのです。

これにより、今まで低い評価ばかりだったものについても高くできる要素が加わり、偏りのない自己評価を実現していくことができるわけです。

現実的な目標を立てる

人は心理的に、「努力することで手が届きそうなレベル」を目標として設定している時に、一番力が発揮できるとされています。

つまり、理想が高すぎると現実離れしていてモチベーションも自己評価も上がらないし、低すぎても簡単すぎて「この程度はできて当たり前」だと、やはり評価も上がりません。

よって、「怠けていたら無理だけど、しっかり努力することで達成できる」ようなレベルの目標を立てるようにしましょう。

そうすることで、実際に達成できた時の充実感も自己評価も高まることになりますよ!

まとめ

他者を評価することよりも、自己を評価することの方がずっと難しいものです。

もちろん、他者を評価する際にも主観的な要素が入ってしまうことには気をつけなければなりませんが、いざ自分自身となると「客観的に評価する」なんてことは、簡単にできるものではないですよね。

ここで紹介した内容は総合的なものですので、実際に自己評価が低い状態のその人がどの原因にあたり、どの対処法が効果的であるかは、個別判断が必要となります。

それを探る上で、自分に合った方法を見つけられるヒントになれば幸いです。

上手く自分の長所が見つけられない方、ストイックになってしまっていつも自分に厳しい評価ばかりをしてしまう方が、自分を素直に認めることができるように応援しています。

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