
職場と家の往復ばかり、学校や仕事の人間関係が退屈、家事や仕事に日々追われている…
さまざまな状況下で「人生がつまらない」と感じることがあるでしょう。そのうえ、周囲に人生を謳歌している人がいたりすると、ますますつまらなさが募ってきてしまいます。
なぜ自分の人生をつまらなく感じてしまうのか、面白くするにはどうすればいいのかを解説していきます。
なぜ人生がつまらないのか
人生をつまらなく感じてしまうのは、ほとんど脳の錯覚であるといえます。視点の歪み、といってもいいでしょう。
あなたが人生を楽しんでいる人を想像する時、大きな事業を成功させている人やお金を自由に支えている人などを想像するかもしれません。
しかし、とびきりお金持ちでもなければ毎日とくに大きな出来事がある訳でもないのに、十分に人生を楽しんでいる人だっているのです。
そういう人たちは、日々続いていく人生の中から何らかの面白みや楽しみを見出しています。
逆に、面白みや楽しみに視点を置けない人は、仕事がうまく行こうがお金持ちになろうが常に「人生つまらない」とぼやきます。
それでは、日々の面白さや楽しさに視点を置けなくなる原因について考えてみましょう。
生活そのものがルーティンワーク化している
単調な仕事が続くと、退屈を感じる人は多くいます。同じく日々の生活も、毎日決まり切ったことをしていると「つまらない…」と感じるようになってしまいます。
つまらない毎日=つまらない人生、という思考になっていないでしょうか。
夢中になれることがなくなった
かつては好きなことや夢中になれることがあったのに、今はそれがない/そんな事をしている暇がない…そんな状況から「つまらない」という気持ちが生まれます。
もう今はやっていなくても、夢中になって楽しかった時の思い出はずっと心に残っているからです。
時間が経てば経つほど、過去の楽しかった思い出は輝きを増します。その思い出と現状を比べて、つまらないと思い込んでしまうのです。
余暇がない
前項に関連しますが、勉強や仕事・家事や子育て等に忙しくしていて、好きな事をするための余暇がなくなると「つまらない」と感じます。しかしこれは、余暇が取れないことだけが理由ではありません。
余暇が取れないほど一所懸命にやっているメインの事が「つまらない」から、余暇が取れないことに不満が出るのです。
もしもメインでやっている事が楽しく面白ければ、たとえ休みがすくなくとも「人生がつまらない」とは感じません。
成功体験がない
今までの人生で大きな成功体験がないために、人生をつまらなく感じてしまう人もいます。「どうせ何をやっても無駄だ」という気持ちが、一層人生をつまらなくさせてしまうのです。
過去に大きな成功体験があった人でも、現在の自分が成功していないことで不満を持つこともあります。
「あの頃は良かった」という気持ちが転じて、「今(の人生)はつまらない」という気持ちに変化してしまうためです。
つまらない人生への打開策4ステップ
人生がつまらないと感じる原因を見つけたら、それらを消したり変化させる取り組みをしましょう。比較的簡単なことから順に、4ステップで打開策をご紹介します。
1.いつもと“ちょっとだけ”違うことをしてみる
単調な人生に変化をつけるために、いきなりスカイダイビングやバンジージャンプをやれと言っても無理です。(できる人はそれでもいいのですが)
まずは単調さを消すために、いつもとちょっとだけ違うことをやってみましょう。
この“ちょっとだけ”というのが重要です。自分の心が折れない・無理だと思わない程度のちょっとした変化を、自分の生活につけてみましょう。
- 家から職場(学校や子どもを迎えに行く保育園など)への道をちょっとだけ変える
- いつも買っているメーカーとは違うメーカーの商品を買ってみる
- ふだんマイカーで行く所を、バスや電車などを利用して行ってみる
この他、あなたの考える“今日はちょっとだけ違うこと”をしてみましょう。意外な発見や、良い気づきがあるかも知れません。
また、たとえ悪い発見だとしてもいいのです。「いつも通りやっていたことは、実はとてもいいことだった」と気づけるので。
2.昔の自分が大好きだった物・事・場所などに目を向ける
今の自分や現状に不満があり、過去に縛られてしまう人は、いっそ過去に立ち返ってみてはどうでしょうか。
以下は、実際に昔に立ち返ってみて良い気づきを得られた人々の実例です。
- 子供のころ夢中になって遊んでいたゲームをやってみたら、大人の今でも楽しめた
- 学生時代によく行っていた店に立ち寄ったら、店の人が自分を覚えていてくれた
- 昔よく遊んでいた公園に行ってみたら、自分の成長を感じられた
- 高校時代に好きだったアーティストのCDを聴いていたら、必死に生きていた当時の自分を思い出せた
- 小さい頃に何度も観たアニメ映画を大人になって改めて観たら、感動して泣いた
あなたにも、かつての自分が大好きだったものはないでしょうか。もう過去に戻ることはできませんが、改めて過去を振り返ることで新たな発見があるかも知れません。
3.小さな目標を作って達成する
今までに一度も成功体験がない、現在なにをしても達成感が得られない…そんな人は、まず小さな目標を作ってみましょう。
「やっぱりダメだ」とならないように、少し頑張ればできる程度の小さな目標から目指すのが望ましいです。
その小さな目標を叶えられた時、少なからず達成感が生まれるはずです。「この程度じゃ満足できないよ」と思うのなら、次はそれよりほんの少しだけ高い目標を設定してみましょう。
何もしようとしない人の多くが、最初から高すぎる目標設定をしています。ちょっと頑張れば叶う程度のことを達成しても、意味がないと思っているからです。
しかし、コツコツと努力を積み重ねて大きな成功をおさめた人は、歴史の中に沢山います。
何も人類を驚かせるような成功をしなくてもいいので、ただ“自分の人生をおもしろくするだけ”のために、何か小さなことからやってみませんか。
4.今までの自分ならやらなかった事をやってみる
これが一番の難関であり、一度やってしまえばスルスルとできるようになる最終ステップです。今までの自分なら、絶対にやらなかったことをやってみるのです。
単調でつまらない人生というのは、要するに失敗をする心配のない人生です。間違えるかも・失敗するかもというスリルがなく、全て予定調和なのでつまらなく感じるのです。
自分が今までやってこなかったことというのは、当たり前ですがすべて未経験です。未経験のことは何でもドキドキします。そのドキドキ感こそが、人生をおもしろくするスパイスになるのです。
1〜3までのステップの間で、既に“小さな変化”を生活にもたらしたあなたであれば、きっとこの最後の難関もクリアできるはずです。
そしてその先には、「人生がつまらない」なんて思わないあなたの姿が待っていることでしょう。
つまらない人生は、自分で選んでいる
ご紹介した4ステップを読んでいても、「そんなことをしている暇はない」「わざわざ失敗するかも知れないことをしたくない」と思った人もいるかも知れません。それはそれで、良いのです。
スリルや緊張がないということは、平穏な生活であるという証拠です。つまらない人生というのは、つまり平和な人生ということなのです。
その平和さを受け止めて過ごしていくことは、まったく悪いことではありません。ただ、平和を選ぶのであれば「つまらない」と愚痴ったり不満を持っていてはいけません。
なぜなら、それは自分で選んだことだからです。つまらない仕事を持ってくる上司が、あなたの人生をつまらなくしている訳ではありません。
その業務をやると選んだのも、その職場にいると決断しているのも、すべてあなたです。
あなたの人生がつまらないのであれば、つまらなくしているのは他の誰でもありません。自分自身です。
単調な生活を、平穏で平和な人生だと思って受け止めるか…変化を求めて、人生の荒波に飛び込むか。
忘れないで下さい、あなたの人生を選ぶのは、あなた自身だということを。