無理にプラス思考にならなくても幸せに生きる方法

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いつの頃からか、「プラス思考」という言葉が成功の象徴であるかのように私たちの心に刷り込まれてきました。あなたも、時には折れてしまいそうな気持ちを振り払いながら、前を向こう、プラス思考でいこう!と生きてきたかもしれません。

それでも何だかすっきりしない、気が付くと疲れ切っている、と感じることはなかったでしょうか。またはプラス思考になかなか切り替えられないことで、かえって落ち込むことはなかったでしょうか。

そんな方のために、無理にプラス思考をしなくても幸せに生きる方法を紹介します。

プラス思考は大切?

あなたはプラス思考という言葉に、どんなイメージを持っていますか?物ごとを悲観的に捉えず良い方向に考える、前向きな心を持つ、といったプラスのイメージでしょうか。

確かに活躍しているスポーツ選手が、インタビューでいきいきとプラス思考の発言をしているのを聞くと、気持ちの良いものです。聞いている側も自然と元気になってくる気がします。このようなプラス思考は、自分も周りにも活力を与える力があるでしょう。

生きていると嬉しいこと、辛いこと、悲しいことなど、色々な事があります。自分の軸がしっかりしていて、心身ともに元気なうちは、ちょっとした壁にぶち当たっても、自ずとプラス発想に切り替えることができるでしょう。

それでも深刻な悩みや、苦しみが続くと、なかなかプラス発想をしようと思っても切り替えられない時もあります。そんな時に「良いほうに考えようよ」と周りの人に言われると、「そうだよね。」と答えながらも釈然としない感情が残ります。

あるいは一人で抱えこんで、プラス思考をしようと懸命に努力しても、心の奥底では「でも・・」という気持ちが拭えなかったりします。

また、意外とありがちなのが、本当は辛いのにプラス思考を装ってしまうことです。

ネガティブな自分を見せたくない、という気持ちが働いて頑張っているうちに、いつしか心と身体が疲れ、何やってるんだろう私・・という虚無感に苛まれる人も少なくないと思います。

では、プラス思考という考え方はそれほど役には立たないものなのでしょうか。これから、もう少し掘り下げて考えてみましょう。

プラス思考の囚われ

かつての日本人は耐え忍ぶイメージがありましたが、単に根性で頑張るのは時代錯誤ですよね。時代は平成に入り、自己啓発本や成功本などでプラス思考が取り上げられるようになりました。

プラス思考こそ人生がうまくいくキーワードとして私たちの心に刷り込まれ始めました。そして今やプラス思考神話が浸透し、マイナス思考はだめ、というような風潮さえ見られます。

確かにマイナス思考でいるよりは、プラス思考でいるほうが明るい気持ちになり、前進する力にもなります。プラス思考が生み出した功績も大きいでしょう。

しかしながら、プラス思考で元気になろう、発想を転換しようと頑張っても、なかなか問題が解決しない、すっきりしないといったことも多いはずです。

プラス思考という、ものの捉え方はもちろん素晴らしいことです。けれども、それが自然に湧きあがってくる感情ではなくて「プラス思考であらねばならない」という無理なこじつけの場合、プラスの結果にならないのが実情です。

最初のうちは、こじつけであっても、何とか解決したような気がするかもしれません。それは解決した気がするだけで、本当の解決にはなっていません。そして、また同じような悩みや困難に遭遇し、常にすっきりしないという状態になりかねません。

それはプラス思考という呪縛によって、悩みの本質から目を背けている事や、溢れてくる感情を抑えてしまっている、という事に問題があります。

プラス思考でない人が必要とされることもある

この世の中は、光と影、裏と表、男性と女性など、相反したもので成り立っています。プラスもあればマイナスもあり、どちらか一方だけが正しいということはありません。そうすると、プラス思考だけが良い、ということもないはずです。

ある会社でプラス思考とはいえない人が、他の人が気づかない事に気を配ってくれるお陰で、会社が円滑に運営されているということがありました。目立った功績を出す人に目を奪われがちですが、実はこういった陰の力と双方が絡み合って物事が成り立つことが多いものです。

病気をしたことがない人は病人の心がわからないように、マイナス思考の傾向にある人のほうが、福祉施設やカウンセリングの場で、利用者の心に沿った対応をしてくれるケースも多く見られます。研究者といわれる仕事をしている人も、いかにマイナス面から物を見れるか、という視点は重要です。

また、マイナス思考の人は思慮深く、洞察力があるなど、時にはプラス思考の人より本質を見極める能力に長けていることもあります。

無理なプラス思考は自分を疲弊させる

プラス思考は〇、マイナス思考は✕。そう決めつけている人は、自分の根底にマイナス思考があるのを棚に上げて、マイナス思考の人を見るとイライラしてしまいます。そして、見たくないもの、触れたくないものを無意識に避けて、よりよい人生が送れるように、本を読んだり、教材を購入して無理にプラス思考にしようとします。

そんなことを繰り返しては失敗するうちに、成功哲学をいくら学んでも解決にはならないことに気づいてきます。プラス思考になるための情報を手に入れていくことが成功に繋がると信じている人もいますが、実は逆です。

求めれば求めるほど疲労し、地に足がついていないような不安感がつのっていきます。「○○を手に入れればうまくいくかもしれない」というのは自分をないがしろにした、他力本願に他なりません。一人でがんばっているつもりが、実は魔法の杖のようなものを求めようとしているのです。

無理にプラス思考にならなくていい

ではどうしたらよいのでしょうか。無理にプラス思考にする必要なんてないのです。ありのままの感情を受け止め、本当に自分がしたいこと、自分が大切にしたいことを大事にして生きていくのです。

毎日をていねいに生きようと、日常生活を大事に過ごしていくことも大切です。自分の悩みに対して何かで気を紛らわすのではなく、また無理に乗り越えようとせず、まずは受け入れていくのです。辛いときは思い切り涙を流すことも必要です。

そうすれば、無理にプラス思考にならなくても、穏やかな生活をきっと送れるようになります。

まとめ

プラス思考という考え方に限らず、こうするべき、こうしてはいけない、という固定概念が、自分を窮屈にさせてしまう要因となります。

人が生きる上で最低限のルールや秩序というものはありますが、これも「ねばならない」という思考ではなく、お互いを思いやる気持ちでいると自然に行動できるものです。

しなやかな心を持ち、自分の心も他人の心も大切にすることが、生きていく上で大事なことではないでしょうか。そうすることで、プラス思考、と特に意識しなくても自然とプラスのエネルギーが湧き出てくるでしょう。

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